古代ギリシャから滋養強壮のクスリとして用いられ、血の巡りを改善し、強い抗菌、解毒、鎮静作用に富むといわれるニンニク。気分の落ち込みやストレスを解消し、胃腸の働きも助けてくれます。アンチ!エイジングを気にかけている人たちには、パワーの源として欠かせない食材ではないでしょうか。
でも、あの独特の臭いがちょっと……と思っている方、いませんか?
東京・京橋のイタリアレストラン「ミラノクッチーナ」で、「ミネラル野菜の力を知ろう~プレミアムにんにくのひみつ」という催しがありました。香辛料や調味料など、普段は脇役のニンニクにスポットライトを当てた企画です。
いま、野菜ソムリエさんたちの間で話題になっているのが、「TOM-VEGE(トムベジ)」と呼ばれるミネラルたっぷりの野菜たち。「TOM-VEGE」は、「Towada Oirase Mineral Vegetable」の頭文字を取ったネーミング。青森県東南部、八甲田連峰のふもとに広がる奥入瀬渓谷の豊かな土壌で育てられています。
野菜ソムリエの知久幸子さんと北川みゆきさんは、トムベジに魅せられ、十和田市野菜サポーターを務めています。
ネギや長イモ、ホウレンソウ、ゴボウなど、元気でおいしい野菜が数多く作られていますが、中でも「プレミアムにんにく」には注目だと、2人は口をそろえます。肉厚で大粒、雪のように真っ白で形もなかなか美しく、風味も豊か。それでいて、食後3時間が経過するとあの特有の臭いが軽減されるという優れものなのです。
現地の「JA十和田おいらせ」では、20年ほど前から、「ミネラル分の豊富な土にこそ健康な野菜が育つ」という中嶋農法に学ぶ栽培法を導入。徹底した土壌診断を行って土の栄養バランスを整えているそうです。
土壌に不足しているミネラルをバランスよく補給すると、野菜の中にある活性酵素の働きが活発化し、栄養分がしっかり吸い上げられるようになるそうで、確かに、「プレミアムにんにく」の栄養分析値をみると、普通栽培のニンニクに比べて、銅、亜鉛、ホウ素、マンガンなどのミネラルが高い数値を示していました。
銅は血管の老化防止や造血作用、亜鉛は味覚の正常化や糖分の代謝、成長ホルモンの活発化、ホウ素は関節機能の維持や細胞壁の強化、また、マンガンは感情の発達を促すのに欠かせないともいわれています。
「いや、この野菜を食べるようになって、それまで悩まされていた花粉症の症状が明らかに軽くなった。インフルエンザの予防接種をしなくても、この7年間、風邪知らずですし」と、JA十和田おいらせのやさい課長、斗澤康広さんはPRします。